2010年10月29日

政府の経済政策について(3)

この記事は「予備知識無しでもよく分かる経済解説」シリーズの以下の記事の続きです。
政府の経済政策について(1)
政府の経済政策について(2)

政府の景気刺激策2:減税

政府が景気を刺激するもうひとつの方法は、「減税」です。

「財政支出」では、政府がお金を使いました。「減税」では政府はお金を使いません。その代り、企業や個人に課す税金を減らすことで、企業や個人にお金のゆとりをもたせ、お金を使わせようとします。

政府が企業の税金を減らすと、企業は税金を支払わずに済んだ分手元にお金が余分に残ります。すると企業は、このお金を設備投資に使ったり、商品を作るための材料を買ったりします。設備や材料を売った企業はお金を受け取ります。こうして次々とお金が使われていくのは、財政支出の場合と同じです。
 
 
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2010年10月28日

政府の経済政策について(2)


この記事は「予備知識無しでもよく分かる経済解説」シリーズの以下の記事の続きです。
政府の経済政策について(1)



前回の記事で、「好景気」と「不景気」の定義がはっきりしました。それでは、政府がどのようにして景気を調節しようとするのかを見ていきましょう。


政府の景気刺激策1:財政支出

「不景気」とは、世の中のお金がスムーズに流れない状態です。世の中のお金の流れがスムーズでなくなったとき、政府はお金をスムーズに流れるように仕向けます。

そのための方法は本質的にはとてもシンプルです。私たち個人や企業がお金を使わないためにお金が世の中を回らないのですから、政府が個人や企業に代わってお金を使い、世の中のお金を無理やり回してしまうのです。
 
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2010年10月27日

政府の経済政策について(1)


この記事は「予備知識無しでもよく分かる経済解説」シリーズです。


政府が経済政策としてできることは、短期的な視野で行うものと、長期的視野で行うものの二つに分けることができます。

短期的視野で行う経済政策とは、足元の景気が悪くなっているときに、早く景気が回復するようにしむけ、逆に景気が良すぎるときには景気を落ち着かせようとしむける政策です。この短期的視野での経済政策には、大きく分けると「減税・増税」と「財政支出」の二つがあります。

長期的視野で行う経済政策とは、短期的な景気の調節ではなく、長期的な日本経済の成長や安定のために行う政策です。具体的には、規制の強化や緩和、産業への政府支援や税制改革、年金制度改革など多岐にわたります。

この記事では、短期的視野で行う経済政策の「減税・増税」と「財政支出」を説明します。


「好景気」「不景気」とはなにか

政府は景気が悪くなったときに景気をよくしようとします。私たちは「不景気」という言葉を普通に使いますが、この「不景気」とはどういう意味でしょうか。まずは「不景気」の定義をはっきりさせましょう。
 
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2010年10月26日

日本銀行の役割(3)

この記事は「予備知識無しでもよく分かる経済解説」シリーズの以下の記事の続きです。

日本銀行の役割(1)
日本銀行の役割(2)


日本銀行の金融政策2:マネーサプライの調節

金利の調節のほかに、日本銀行が調節するのは、「世の中に出回っているお金の量」です。日本銀行はお金の量を調節することで、物価を安定させようとします。

ではここで、物の値段の決まり方を説明します。

物の価値は需要と供給で決まります。需要(欲しい人)が供給(売りたい人)よりも多いと、その物の値段は上がっていき、逆に需要(欲しい人)が供給(売りたい人)よりも少ないと、その物の値段は上がっていきます。

オークションで有名人が着た衣装などが高い値段で売られます。これは、有名人が着た衣装が少ししかない(供給が少ない)のに、その衣装を欲しい人がたくさんいる(需要が多い)ので、欲しい人同士で競争になり高い値段が付くのです。
 
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2010年10月25日

日本銀行の役割(2)

この記事は「予備知識無しでもよく分かる経済解説」シリーズの以下の記事の続きです。

日本銀行の役割(1)


日本銀行が景気や物価を安定させることができるのかを見てみましょう。

日本銀行の金融政策1:政策金利の調節

日本銀行が景気や物価を安定させるために使う手段の一つが「政策金利の調節」です。

先ほど、「民間銀行は普段、お互いにお金を貸し借りしている」と書きました。この銀行同士でお金を貸し借りするときの金利を「コールレート」とよびます。そして、日本銀行が、「このコールレートを○%に持っていきたい」と希望する金利のことを政策金利(誘導目標金利)とよびます。
 
 
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2010年10月24日

日本銀行の役割(1)


この記事は「予備知識無しでもよく分かる経済解説」シリーズです。


日本銀行は、日本経済の安定のために非常に重要な役割を担っています。

日経新聞や経済ニュースには、頻繁に「日本銀行」という言葉が出てきます。新聞に日本銀行についての記事が出たということは、日本銀行がなにか重要なことをコメントしたり実行したりしたということなのですが、日本銀行が関連する記事は小難しくなりがちです。

そこで、日本銀行とは何をしている所なのかを説明します。この記事を読めば、これからは日本銀行が登場する経済ニュースを100%理解できるようになるでしょう。


日本銀行の3つの役割

三菱東京UFJ銀行や、三井住友銀行、みずほ銀行のような、私たちがお金を預金している銀行は、「民間銀行」とよんだり、「市中銀行」とよんだりします。

一方、日本銀行は、民間銀行ではなく、「中央銀行」とよばれます。私たちは日本銀行にお金を預金したりすることはできません。日本のどこにいっても、日本銀行ATMはありません。

日本銀行は、私たちが使うための銀行ではないのです。

それでは、日本銀行は誰のための銀行なのでしょうか。誰が日本銀行にお金を預けているのでしょうか。
 
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2010年10月23日

世界一わかりやすい国内総生産(GDP)の解説(5)


この記事は「予備知識無しでもよく分かる経済解説」シリーズの以下の記事の続きです。

世界一わかりやすい国内総生産(GDP)の解説(1)
世界一わかりやすい国内総生産(GDP)の解説(2)
世界一わかりやすい国内総生産(GDP)の解説(3)
世界一わかりやすい国内総生産(GDP)の解説(4)


今回は名目GDPと実質GDPの違いにフォーカスして分かりやすく解説します。


まず、国内総生産(GDP=Gross domestic product)の意味を簡単におさらいしましょう。

例えば、日本にパン屋しかないと仮定しましょう。

このパン屋が一年間に100個のパンを作り、一個100円で売ったとすると、合計10,000円分のパンを作ったことになります。
 
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2010年10月22日

世界一わかりやすい国内総生産(GDP)の解説(4)


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世界一わかりやすい国内総生産(GDP)の解説(1)
世界一わかりやすい国内総生産(GDP)の解説(2)
世界一わかりやすい国内総生産(GDP)の解説(3)


GDPを分解する


ここで、ちょっと視点を変えてみましょう。

農家は50円の収入(所得)を得ました。これは餅屋さんが農家へ支払ったお金です。

餅屋さんは150円の収入(所得)を得ました。これはお客さんが餅屋さんへ支払ったお金200円から50円の米代を引いた残りです。

このように、「誰かが得たお金」は、必ず「誰かが支払ったお金」なのです。

ということは、国内総生産(GDP)は、「国内の人々の収入の合計金額」であると同時に、「国内の人々の支出の合計金額」でもあるわけです。

そして実際には、国内総生産(GDP)は、この「支出の合計」という観点から見ることが一般的なのです。

ではここで、国内総生産(GDP)を支出の観点から分解してみましょう。
 
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2010年10月21日

世界一わかりやすい国内総生産(GDP)の解説(3)

この記事は「予備知識無しでもよく分かる経済解説」シリーズの以下の記事の続きです。

世界一わかりやすい国内総生産(GDP)の解説(1)
世界一わかりやすい国内総生産(GDP)の解説(2)


GDPデフレーター

名目GDPと実質GDPが何かを理解できたと思います。

農家とお餅屋さんが生産量を変えず値段を2倍にしたケースでは、名目GDPが400円、実質GDPが200円でした。

名目GDPと実質GDPでは2倍の違いがあります。

この違いのことをGDPデフレーターといいます。

詳しく説明すると、GDPデフレーターは次の計算式であらわされます。
 
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2010年10月20日

世界一わかりやすい国内総生産(GDP)の解説(2)

この記事は「予備知識無しでもよく分かる経済解説」シリーズの以下の記事の続きです。

世界一わかりやすい国内総生産(GDP)の解説(1)


ここで、「経済成長」とはどういうことかを考えてみましょう。

次の年に、農家が一年前の2倍頑張って、去年の2倍の量の二合分のお米を作ったとします。

すると、農家は去年50円分のお米を作っていたので、今年は100円分のお米を作ったことになります。

そして、お餅屋さんが100円を払って二合のお米を仕入れて、去年の2倍の量、二つのお餅を作ります。すると去年は一つのお餅を200円で売っていたのに対して、今年は二つのお餅を合計400円分で売ったことになります。
 
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