資金流出の伝染
1998年のロシアのデフォルトは、世界中をパニックに陥れました。
世界中の投資家達は、「他の国もデフォルトするかもしれない!デフォルトする前に、投資資金を引き出さないと!」と考えました。
そして、新興国から資金が逃げ始めました。
まっさきにターゲットになったのはブラジルとアルゼンチンでした。
「ロシアの次にデフォルトする!」と心配されたブラジルやアルゼンチンの国債を持っていた投資家が、これらの国債を売却し、手に入れたブラジルやアルゼンチンの現金を、「世界で最も安全」と考えられていたアメリカドルへ交換したのです。
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