この記事は「予備知識無しでもよく分かる経済解説」シリーズです。
2008年に、それまで未曾有の好景気を謳歌していたアメリカの経済が突然崩壊しました。
住宅ローンを返せずに家を手放す人が続出し、失業者が溢れ、リーマン・ブラザーズという大手投資銀行が破綻し、そのほかにも多くの金融機関が破綻し、買収され、政府の保護下に入りました。
金融不安は世界中に伝播し、欧州の多くの大手金融機関も経営危機に陥りました。
影響は日本にも及びました。幸い欧米のような金融不安は発生しなかったものの、輸出と内需が同時に急減し景気が悪化しました。そして失業率が上昇しました。
2010年は20年ぶりの就職氷河期となり、就職できない学生がたくさん現れています。
このように世界中の経済が大混乱に陥った発端は、アメリカの「サブプライム・ローン」とよばれる住宅ローンでした。
なぜ、アメリカの住宅ローンが世界の経済を混乱させ、日本の学生の就職にまで影響を及ぼしたのでしょうか。
サブプライムローンによるバブル発生とその崩壊までを振り返ります。
続きを読む「サブプライムローン・バブルの発生と崩壊1」