この記事は「予備知識無しでもよく分かる経済解説」シリーズです。
住宅バブルの崩壊
アメリカでの住宅バブルは、アメリカ人を豊かにし、世界中を好景気にしました。
しかし、お金を返すあてのない人にまで無茶な借金をさせるような異常な状況が長続きするはずがありません。
FRBはITバブル崩壊による不況に対応するために、政策金利を1%台まで下げていましたが、景気が回復するにつれて2004年後半から、再び利上げを始めました。そして、2006年には5%にまで金利を上げました。
FRBが政策金利を上げると、金融機関がお金を借りるときの金利が高くなります。すると、金融機関が住宅ローンを貸す時の金利も高くなります。
住宅ローンの金利が高くなると、住宅ローンを借りて家を買おうとする人が減っていきました。
こうして住宅ブームは2006年に終わり、住宅価格は上昇を止めました。そして、2007年には住宅価格は下落を始めました。
住宅価格が上昇を止めると、困ったことが起きました。続きを読む「サブプライムローン・バブルの発生と崩壊5」