2009年04月25日

MBAの転職市場は厳しそうです

WSJの記事を紹介します。

全文はこちらをご参照ください。

http://online.wsj.com/article/SB124026550135236597.html

With Jobs Tight, M.B.A.s Head for Home

By ALINA DIZIK

After working in public accounting for three years, Joe Fusco, wanted to become an investment banker. So he invested more than $70,000 and two years into an M.B.A.

But as he prepares to graduate from the University of Notre Dame in Indiana next month, Mr. Fusco, 27 years old, hasn't had any luck landing a position in finance. The only solution he has is to go back to his accounting roots. "It's a tough pill to swallow, but I've come to the conclusion that I can't sit and wait and cross my fingers," he says.

(和訳)
求人動向厳しく、MBAは古巣へ

3年間会計事務所で働いた後、ジョー・フスコ氏はインベストメント・バンカーになりたいと考えた。そこで彼は7万ドル(約700万円)のお金と2年間という時間をMBAに投資したのだ。

しかし、インディアナ州のノートルダム大学を来月卒業という今でも、フスコ氏(27)はファイナンス業界の職を見つけられていない。彼の唯一の解決策は、会計の仕事へ戻ることだ。「これはつらい経験だ。だけど祈りながら座って待っているわけにはいかないんです。」

(語彙)
a tough pill to swallow:つらい経験
cross my fingers:幸運を祈る



(コメント)
このフスコ氏は2007年MBA入学のようです。2000年代前半の投資銀行業界の羽振りのよさに憧れ、インベストメント・バンカーへ転身するためにMBAに入学したものの、在学中にサブプライムバブル崩壊・・・という、本当に気の毒なケースです。

MBAに入学する前にいた業界に戻るのであれば、いっそMBAに行かずにずっとその業界で働き続けていたほうが、プロモーションや昇給の面では有利だったかもしれません。

2年後の景気動向を予測することなど経済の専門家でも難しいのに、20代の若者には無理な話です。

今までのキャリアを捨てて、MBAへ入学するのは、ある意味、賭けであると言えます。

フスコ氏は、MBA卒業後の転身という意味では賭けに負けてしまいました。

しかし、彼のMBAという財産は今後必ず生きてくることと思います。

キャリアアップのために大きな資金を投資し、今の仕事を辞めるというリスクをとる気概を持ち、厳しい競争を勝ち抜いてMBAへ入学し卒業するような若者は、ビジネス界にとって必要な財産です。

大企業に就職してもリストラされる危険性があり、安全性を狙って郵便局に就職しても民営化して厳しい競争にさらされてしまうのが、今の世の中です。

「寄らば大樹の陰」が当てにならない現代では、最もリスクの低い勤め先を探すのはあまり前向きなスタンスではありません。

「世の中がどう変わっていっても生き残る力を身につけよう!」と考えるほうがよほど前向きです。

そして、リスクをとって挑戦を続けることで自分の能力を高めることが、「将来生き残れないリスク」を最小化する結果につながるのではないかと思います。


最後までお読みいただきありがとうございます。よろしければブログランキング応援クリックお願いします。

ブログランキング

にほんブログ村


posted by Tabbycat at 15:19 | Comment(8) | TrackBack(0) | 社会・経済を知る | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんばんわ。
就職活動をしている身としては色々と考えさせられる記事でした。

ビジネスの世界で飯を食っていく以上良い時、悪い時があるのは必然的で、むしろ外部環境に関係なくいかに己のベストを日々尽くすか。尽くせる道を見つけるか。大事なのはそこだと自分に言い聞かせています。

こんな前向きな考えを持てるようになっただけでも、100年に1度の云々〜という時にでシューカツをした意味はあったかな。

それでは。
Posted by PUN at 2009年04月25日 19:43
MBAホルダーでも厳しい世の中になってきたんですね・・・。

さていきなりコメントしちゃいましたが、
もしよければ相互リンクしてください!

当サイトの情報は下記のとおりです。
○サイト名: 三十路独男の英語学習ブログ
○URL: http://ameblo.jp/og1978/

よろしくお願いします。
Posted by OG at 2009年04月29日 10:59
大変そうですね。MBA→外資は日本の若い人にとってもアメリカンドリームの一つだったのですが。。。また世の中が明るくなるのを期待してます!
Posted by YUSHI at 2009年05月06日 16:46
PUN様

コメントありがとうございます。

PUN様の前向きな姿勢は大変素晴らしいです。

MBAは自分で入学・卒業年度を選べますが、大学卒業は生まれた年でほぼ決まってしまいますので、今年就職活動をされている方の中には落胆されている方も多いのではないかと思います。

私も就職氷河期に就職活動した口ですが、私の同世代は自らを「逆境に強いバブル崩壊世代」とアイデンティファイして頑張っている人が多いです。

PUN様はじめ同世代の方々の頑張りが今後の経済を支えていくことと思います。

お互い頑張りましょう!
Posted by TabbyCat => PUN様 at 2009年05月07日 22:43
OG様

リンクありがとうございます。

拙ブログでは、手作業でのリンク管理が難しいため、右下においております「アクセスランキング
」を擬似相互リンクとしております。

OG様のブログも登録させていただきました。

今後ともよろしくお願いいたします。

Posted by TabbyCat => OG様 at 2009年05月07日 22:48
YUSHI様

コメントありがとうございます。

本当に明るい世の中が来ることを期待したいですね。



Posted by TabbyCat => YUSHI様 at 2009年05月07日 22:52
こんにちわ。
僕はノートルダムに留学していました。ジョーは僕のクラスメイトでした。彼といわず、多くのクラスメイトが苦労していましたね。かく言う私もですが。。。

彼は非常にいいやつなのですが、あまり”キレルやつ”というタイプではありませんでした。この不況で労働市場が冷え込んでいる中、安全パイを選んだようです。

これからは日本社会もリスクを取り、困難を乗り越えた者が報われる社会になっていくことでしょう。僕もその波にうまく乗れるように努力したいと思います。
Posted by フスコ氏のクラスメイト at 2009年11月22日 23:59
フスコ氏のクラスメイト様

コメントありがとうございます。

クラスメイトの方からコメントいただき大変光栄です。

>これからは日本社会もリスクを取り、困難を乗り越えた者が報われる社会になっていくことでしょう。僕もその波にうまく乗れるように努力したいと思います。

まったく同感です。今の日本で一番怖いシナリオは、日本人皆が委縮してしまい、消費や投資をやめてしまうことです。リスクを取り行動する人が今ほど求められている時期はありません。

フスコ氏のクラスメイト様のご活躍をお祈りしています!

Posted by TabbyCat =>フスコ氏のクラスメイト様 at 2009年11月24日 07:41
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:


この記事へのトラックバック
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。