2010年09月28日

フラット化する世界に適応する方法

これまでの記事、「就職してはいけない大手企業」「これからの有望企業とは?」「これからの有望企業とは?海外編」では、人口動態の変化や新興国の台頭によって、今後衰退する日本企業と成長する日本企業がどれかを見てきましたが、世界の潮流の変化に適応しなければならないのは、企業だけではありません。私たち個人も適応しなければなりません。私たち個人が適応しなければならない世界の変化とは、経済のグローバル化による新興国労働者の台頭と、IT技術によるオートメーション化です。
 
日本のメーカーは、人件費の高い日本から人件費の安い新興国へ生産拠点を移動させています。日本の工場では人員削減が進められています。

IT技術によるオートメーション化は工場だけにとどまりません。コンピュータは文句一つ言わず単純作業を高速で何度でも繰り返します。この特性を活かし、特殊な判断を必要としない、単純作業はオートメーション化するのに適しています。人の手作業からIT化へのシフトが、組立業務、事務処理、会計処理などの分野で進められています。

こうして、これまで日本のミドルクラスの仕事が、新興国の労働者やコンピュータに奪われ、ミドルクラスの職が失われたり給与水準が下げられたりしています。

このような環境の変化に対応するには、新興国労働者にアウトソースされたり、オートメーション化されない仕事をする人材になることが必要です。どのような人材が必要とされるかは「フラット化する世界(上)」に有益な示唆があります。

この書籍では、今後必要な人材として次を挙げています。

・偉大な共同作業者、まとめ役
・偉大な合成役
・偉大な説明役
・偉大な梃子入れ役
・偉大な適応者、多芸者
・熱心なパーソナライザー
・数学好き
・偉大なローカライザー

一つ一つの詳しい内容は「フラット化する世界(上)」をご覧いただきたいですが、要するに、「顧客ニーズに応えるために、技術やプロセスを合成することができる多芸者」ということです。

今までは、一つの資格や技術を持っていれば組織の一員として貢献することができましたが、今後は一つの技術を使う反復作業は新興国労働者やITに取って代わられます。

これからも引き続き必要とされるのは、技術を資源を組み合わせ、顧客ニーズを満たす方法を考えることでできる人材です。自分が全ての技術を知っておく必要はありません。広く浅い知識を持ち、その技術を何に応用できるかをイメージし、製品やサービスとして完成させ、その製品やサービスがどのように役に立つのかを顧客へ説明できる能力が重要です。

最も分かりやすい例は任天堂のDSやWiiです。任天堂自身が技術を持っているわけではありません。DSの液晶パネルやWiiのコントローラーなどの生産は他の企業へアウトソースされています。任天堂は各社の技術を組み合わせ、DSやWiiという、これまでゲームをしたことがなかった一般層にも広く受け入れられる製品を作っています。自社が技術を持たないことがかえって、顧客のニーズを満たすために必要な技術だけを取捨選択できる、という強みになっています。

これと対照的なのはSONYです。SONYは高い技術を持っているために顧客ニーズに応える製品を作ることよりも、高度な技術を駆使した製品を作る方向を選び、一部のマニア向けの高スペック製品を作り続けています。

この任天堂とSONYの例は、私たち個人にもあてはめることができます。難易度の高い資格や技術を取得したからといって、それに胡坐をかいてはいけません。もっと大事なのは、その資格や技術を活かして(時には活かさずに)、顧客ニーズを満たすことなのです。

関連記事。あわせてどうぞご覧ください。
「就職してはいけない大手企業」
「これからの有望企業とは?」
「これからの有望企業とは?海外編」

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posted by Tabbycat at 05:51 | Comment(0) | TrackBack(0) | 社会・経済を知る | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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