2011年01月07日

バフェット氏が金利上昇を予測する本当の理由

著名投資家バフェット氏は米国金利上昇を予測しているようです。同氏が経営するバークシャー・ハサウェイが変動金利から固定金利へ借り変えました。

バフェット氏が固定金利債発行にシフト−長期的に金利上昇との認識か
http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=jp09_newsarchive&sid=aADpp71kMNZE
1月4日(ブルームバーグ):著名投資家ウォーレン・バフェット氏率いる米投資・保険会社バークシャー・ハサウェイは、変動利付き債の借り換えで社債15億ドル(約1230億円)を発行した。新発債の大半が固定金利債。国債利回りが上昇し、米経済が改善の兆候を示しているときだけに、バフェット氏の固定金利債へのシフトが注目を集めている。

(中略)

  英スタンダードチャータード銀行のクレジット戦略責任者、ビジェイ・チャンダー氏(香港在勤)は電話インタビューで、「市場はバフェット氏の動きを注視している。長期的に金利が上昇するとバフェット氏が考えていることを示すものかもしれない」と指摘。その上で、「米経済が改善しているとのわれわれの見方とも一致する」と述べた。



バフェット氏が金利上昇を予測する根拠が「米経済の改善」かどうかは怪しいものです。
金利上昇には、「良い金利上昇」と「悪い金利上昇」があります。
 

「良い金利上昇」は、記事にあるように経済が改善し、「金利が高くてもお金を借りて商売をしたい」と考える会社が増えることで金利が上昇することです。

「悪い金利上昇」は、国債に対する信用がなくなり、誰も国債に投資したがらないために金利が上昇することです。例えば、国が国債を大量に発行すると、「この国は国債を発行して借りたお金を返すことができないのでは?」と投資家は不安になります。お金が返ってこない可能性が高まると、そのリスク分だけ金利を上乗せしないと国債が売れなくなるのです。

現在のアメリカは、サブプライムローンバブル崩壊によって極度に冷え込んだ景気を刺激するため財政支出を拡大しています。その財源のために国債を大量に発行しています。

財政支出拡大によって景気が回復すればよいですが、失業率は未だ10%台で推移しており個人消費も回復していません。景気回復にはまだ時間がかかるかもしれません。

そうこうしているうちに、アメリカの社会保障費は年々拡大しています。するとますます財政支出を増やさなければならなくなります。こうなるとアメリカの財政危機が意識されだすでしょう。世界の投資家はアメリカ国債を買いたがらなくなり、「悪い金利上昇」が起きるかもしれません。


バフェット氏は「悪い金利上昇」を予測しているのかもしれません。

もしくは、こう考えているのかもしれません。「財政支出拡大が成功して経済が回復しても、失敗して財政危機が起きても、いずれにせよ金利は上昇する。今の金利は低すぎる」
だとすれば、今回の借り換えは、企業経営者が取るべき行動として妥当です。


【解説】「良い金利上昇」「悪い金利上昇」とは
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「良い金利上昇」:景気が良くなり「金利が高くてもお金を借りて商売をしたい」と考える会社が増えることで金利が上昇すること。
「悪い金利上昇」:国債に対する信用がなくなり、誰も国債に投資したがらないために金利が上昇すること。
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