2011年02月25日

中東で民主化が進まなかった理由を一行で説明する

チュニジアでのジャスミン革命をきっかけに、中東諸国で民主化デモが続発しています。そもそも、なぜ中東では民主化が進んでいなかったのでしょうか。それは次の一行で表すことができます。
 
権力者は石油から莫大な利益を得られるため、国民経済を成長させ税収を増やす必要がない。

産油国の権力者は、油田と油田を守る軍隊を持ち、石油販売のお得意様であり軍事力で保護してくれるアメリカやロシアなどと仲良くしておけばよいのです。国民などいらないのです。

国民の生活よりも、近隣諸国や強国とのパワーバランスの駆け引きのほうが、権力者の権益保全のためには重要でした。こうして中東各国元首は、国民を省みず強国との付き合いにだけ熱心になりました。

庶民が高い失業率や物価の高騰で苦しむ一方、権力者周辺は莫大な富を国内に還元せず、SWF(ソブリン・ウェルス・ファンド)を通して先進国に投資したり、先進国の物やサービスを消費したりました。

2008年まで原油価格が上昇していたとき、オイルマネーの羽振りの良さは先進国の金融機関を潤わせました。私が勤める会社の重役もしょっちゅう中東某国へ出張し案件を取ってきました。東京オフィス社員もその恩恵に預かりましたが、あれは中東の庶民へ還元されるべきお金だったのですね。当時は無知でした・・・。

閑話休題。

日本のように資源がなく一所懸命働かないといけない国がある一方、地面に埋まっている油を掘って売るだけで儲かる国があるなんて、世界はフェアじゃありません。

しかし、資源を持たず、人だけが財産だったからこそ、日本には民主化をすすめ国民経済を発展させるインセンティブがありました。国土に資源がないから日本の庶民は国の財産になれたわけで、石油がないことは幸運だともいえます。

もし、日本や韓国、北朝鮮に石油がザクザク埋まっていたら、列強の目の色が違っていたでしょう。戦争は絶えず、国境は頻繁に描き換えられ、国民は石油以下の扱いを受けていたことでしょう。

石油がなく、水が豊富で、総理大臣の悪口を言う自由があって、一神教でなく八百万の神がいたるところから見守ってくれている。日本ってなんて素敵な国なのでしょう。

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posted by Tabbycat at 05:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | 社会・経済を知る | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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