2011年03月29日

宮沢賢治「銀河鉄道の夜」

銀河鉄道の夜 (岩波少年文庫(012)) [単行本] / 宮沢 賢治 (著); 岩波書店 (刊)
銀河鉄道の夜 (岩波少年文庫(012))


汽車に乗って銀河を旅する、子供向けのロマンチックな冒険物語だと思っていましたが、とんでもない勘違いでした。大人こそ読むべき本です。

少年ジョバンニは銀河鉄道に乗り、他人の幸いのために自らを犠牲にして死んでいった人たちと出会います。そして、あの有名な台詞。

「ぼくはもう、あのさそりのように、ほんとうにみんなのさいわいのためならば、ぼくのからだなんて百ぺんやいてもかまわない」

かなりジーンときて、読み進めるのを少しストップしてしまいました。こんな風に、美しい人と出会うことで子供が美しく成長する世界って、綺麗です。

本書では、様々な登場人物を通して、人と人の関係のありかた、科学と宗教の関係、というテーマに対する宮沢賢治の哲学が語られます。

哲学書のように物凄く深いことを言っているのに、平易で美しい台詞だけで書かれているのに驚きます。作者自身を賢く見せようとかの我欲を持たず、子供に向かって分かりやすく語りかけることだけに徹しているのです。

ジョバンニに生き方のヒントを与えた乗客たちの役割を、宮沢賢治自身が読者の子供に対してやろうとしているのだと感じました。

読んで良かったと、心底思えた一冊です。

銀河鉄道の夜 (岩波少年文庫(012)) [単行本] / 宮沢 賢治 (著); 岩波書店 (刊)
銀河鉄道の夜 (岩波少年文庫(012))


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posted by Tabbycat at 05:00 | Comment(2) | TrackBack(0) | 家族と生きる | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
>>Teddy Cat様

はじめまして!
Teddy Catさんのブログを読ませて頂き勇気を頂いたので、コメントを入れさせて頂きます。

「銀河鉄道の夜」は、私も数年に一度は必ず読みかえす大好きな本です。

読み終わった後に、自分自身を振り返る事の出来る、大人になった今でも読み返すと、不思議と子供の時の気持ちを取り戻す事が出来る純粋な本だと思います。

Teddy catさんのブログ、本当に勉強になります!

Posted by みかん at 2011年04月04日 12:10
みかん様

コメントありがとうございます!大変はげみになります!

「銀河鉄道の夜」はとても美しい話ですね。どうすればこんな文章を書くことができるのか、私には皆目見当がつきません。

私なりの記事を書いていきますので今後ともご愛顧おねがいします!
Posted by TabbyCat=>みかん様 at 2011年04月04日 21:45
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