2012年03月13日

Fault Lineを読んで覚えた違和感

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フォールト・ラインズ 「大断層」が金融危機を再び招く


Fault Lineは、世界でバブルが発生し崩壊するのはなぜかを分析した本です。

その理由の一つとして、グローバル・インバランス、つまり世界での輸出超過国と輸入超過国に二極化している点を上げます。ある国が輸出し続け、ある国が輸入し続けるという状態は永遠には続かず、いつか破綻します(詳しくは過去記事「スネ夫とジャイアンで理解するTPP亡国論」をご参照ください)。

当然、輸入超過国はアメリカ、輸出超過国はドイツ、中国、日本です(日本は震災の影響などで足下輸入超過ですが)。この状況に対して、本書は、「輸出に依存している日独中に問題がある」と主張します。

著者はインド人なのですが、IMFでエコノミストをしたあと今はアメリカの大学教授をされています。すっかり脳はアメリカ人なのだなあと、しみじみ思いました。
日独中が輸出するのは、アメリカが輸入するからです。買う人がいないと売ることはできません。アメリカが買わなければ、日独中は輸出したくてもできないはずです。

「おまえらが売るから、俺たちアメリカは買っちまうだろうが!」という主張には、自分のことを棚にあげて逆ギレしてるなあという印章を受けました。

この点だけをのぞけば、本書の内容はかなり説得力があります。

世界はバブル発生と崩壊を繰り返してきました。この原因の探究をつきつめていき、最終的にアメリカ大統領選挙制度に行き着くところは読んでいて知的興奮にうち震えました。

アメリカ国民、FRB議長、ウォール街、米大統領、輸出国。皆それぞれが自分にとって合理的な正しい行動をしているのに、皆でせっせとバブルを膨らますことになり、ある日破裂して皆死んでしまう、ということを繰り返しています。

このサイクルをやめようということで、ニューノーマルが叫ばれていますが、今の世界的な超低金利政策と根拠薄弱なまま上がり始めている株価を見ると、またバブルをくりかえすのだろうなという気がします。


フォールト・ラインズ 「大断層」が金融危機を再び招く

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posted by Tabbycat at 22:39 | Comment(0) | TrackBack(0) | 社会・経済を知る | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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