2012年04月09日

MBAに行く前に必ず読むべき本

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今回は、米国のMBAならどの大学でも使っている定番テキストを紹介します。MBA入学が決まっている人は、これらの本を事前に熟読しておくことをお勧めします。これらは必ず読まされるテキストですし、殺人的なスケジュールを強いられるMBAでの貴重な時間を、定番テキスト読みに使うのはもったいないです。MBA入学前にテキストを読んで理解しておき、MBA中は、その理解に基づいた議論や思考に時間を使うべきです。
時間の限られている人は日本語版をざざっと読むだけでもよいです。でも、できれば英文の原書を読んで、英語の勉強も同時にやってしまいましょう。日本語訳版は、値段が高い、訳がヘン、原書から割愛した部分がある、といった欠点があります。

■ポーター
Competitive Strategy: Techniques for Analyzing Industries and Competitors

競争の戦略
これは企業戦略論の必読書です。本書の中にある"Five Forces"は、「新規参入」「敵対関係」「代替品」「買い手」「供給業者」の5つの要素で企業のおかれた環境を分析する手法です。MBAでは企業戦略の科目だけでなくほぼすべての科目でこのポーターのFive Forcesを使います。ファイナンス、マーケティング、財務分析などどんな科目であっても、ケーススタディにとりかかる前に、まずケースに取り上げられている企業のFive Forces分析をやって、競争環境を理解するところから始めます。また、レポートを書く際には、Apendix(付録)として分析対象企業のFive Forces分析をくっつけてレポートのページ数をかせぐのはお約束のノウハウです。

チームメンバーに「Five Forcesって何?」なんて訊くと、次からチームにさそってもらえなくなります。MBA入学前に理解しておきましょう。

■コトラー
Marketing Management

コトラー&ケラーのマーケティング・マネジメント 第12版
本書はマーケティングの超定番テキストです。これを呼んでおけばマーケティングの基礎理論やフレームワークはほぼ全てカバーできます。世の中に出回っている他のマーケティング本は、本書の一部を抜き出して装丁を変えて売ってるだけです(これも「パッケージング」という一つのマーケティング戦略であることが、本書を読めば理解できます)。

本書を読めば、MBAにおけるマーケティング講義の前半部分の理論編は聴かなくても理解できるので、MBA本番中はケーススタディに集中することができます。

■B&M
Principles of Corporate Finance

コーポレート ファイナンス(第8版) 上

コーポレート ファイナンス(第8版) 下

Richard A. BrealeyとStewart C. Myersの共著なので「B&M」と呼ばれることが多い本です。英語オリジナルは一冊で完結していますが、日本語版は2冊に分かれています。

この本はファイナンスの超定番です。ファイナンスには、株価理論、デリバティブ理論、企業価値評価、ポートフォリオ理論、これはを統合してファイナンス戦略を考える授業など、いろいろありますが、本書は全てを網羅しています。一つ一つのトピックについての内容は入門編として必要十分な内容を満たしています。MBA一年目はこのテキストでファイナンス全体像を学び、二年目から、自分が特に学びたい部分を深堀する、というのがMBAのファイナンスでの一般的パターンです。


このほかには、簿記3級程度の会計知識、ミクロ経済学とマクロ経済学、統計学の基礎をあらかじめ身につけておくことをお勧めします。これらについては特に定番テキストはなく、大学によって使うテキストはまちまちです。

以上お読みいただけるとわかるとおり、MBAというのは、いろんな学問の基礎を広く借用して、ビジネスの分析や意思決定の仕方を学ぶ、というものです。一年目で習う様々な学問の基礎知識が、二年目の応用科目で有機的に結びついていったときは、ものすごい知的感動を覚えたものでした。

ポーターのFive Forcesで企業の環境を分析し、マーケティング理論で商品の優位性を分析し、会計・ファイナンスの知識を生かして企業の財務構成を分析し、というように多面的に分析していくと、はじめてみる企業であっても、その企業の強み・弱み、課題、課題の解決策がだいたいわかります。

ケーススタディを毎日こなすことで、「どんな企業のどんな問題であっても、一晩あれば自分なりの解決策を提示することができる」という自信がつきます。

今回紹介した本のリストを見て、「こんなにたくさんの本を読まないといけないのか!」と驚かれた方のいるかもしれません。しかし、MBA本番ででてくるReading assignmentはこんなものではありません。英語のテキストや資料を読むことに対するアレルギーは事前に克服しておいた方が良いです。

克服する方法はただ一つ。大量の英文テキストを読みまくることです。最初は辞書を片手に読み続けます。そうするとある日突然、英文を読むのがスッと楽になる瞬間が訪れます。この瞬間を迎えればしめたものです。あとは読みまくるだけです。

わたしは、この「読むのが楽になる瞬間」をMBA一年目の真ん中くらいで迎えました。あなたには是非、MBAへ行く前に迎えておいてほしいと思います。

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posted by Tabbycat at 22:20 | Comment(0) | TrackBack(0) | 知識・スキルを高める | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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