2013年08月19日

中国でデモ排除虐殺は起こり得ます。

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 現在エジプトで、ムルシー前大統領を支持する人々のデモが強制的に排除され、現在は死亡者が約800人を越えたと報道されています。

 いったい何が起きているのか、ピンときていない人もいると思います。簡単にあらましを説明します。

 エジプトでは、30年を超える独裁政治の末、2012年7月に民主化が実現し、エジプト初の選挙によってムルシー大統領が誕生しました。

 なぜ今まで民主化されてなかったんだ?と思われるかもしれません。エジプトの富の源泉は原油です。権力者は油田を確保して外国に原油を輸出すれば儲かります。国内を民主化し、国民の教育水準を引き上げ、高付加価値産業を育し、、、などということをしなくても良いのです。ですから、民主化をすすめようというインセンティブは働きませんでした(詳しくは過去記事「中東で民主化が進まなかった理由を一行で説明する」をご参照ください)。

 しかし、あまりの抑圧のひどさに国民の不満が高まり、ツイッターなどのSNSによって国民同士の横の連帯が容易になったことを追い風として、2011年にエジプト革命が起こり、ようやく民主化が実現したのです。

 と、ここまでは良かったのですが、ここからが大変です。民主化すれば自動的に国や国民が豊かになるわけではありません。「思ったように自分の暮らしが良くならない」と不満が高まり、大統領への批判が高まり、支持率が低下しました。

 ここに軍部が目を付け権力奪還をねらって行動を開始しました。48時間以内に国民が納得するロードマップを作れなどの無茶な要求を出したあげく、2013年7月に、ムルシー大統領から大統領権限を剥奪し、身柄を拘束しました。こうして、軍部が再び権力を奪い返したのです。ムルシー氏はいまだに軍部に身柄拘束されています。

 この政変以来、ムルシー氏の復権を求める人々がずっとデモを続けています。そして3013年8月14日、治安部隊はムルシー支持派のデモを強制排除し、約200人を殺害しました。その後も強制排除は続き、現在治安部隊によって殺害された人は800人を超えています。

 もっとも、ムルシー支持派はムスリム同胞団というイスラム組織に主導されており、この組織は武装しているとの報道もあります。単純に、「軍隊による一般人の虐殺」と片づけられないのも事実です。

 このエジプトの悲劇を、遠い対岸の火事のように見ているわけにはいきません。同じ悲劇が、中国でも起きる可能性があります。事実、中国ではむかし天安門事件という、中国軍が中国人民を虐殺する悲劇がおきました。

 中国には選挙制度がなく、共産党による独裁政治が続いています。これまでは経済成長によって人民の不満を抑えることで独裁体制を維持・強化してきました。

 しかし、この経済成長は大規模なインフラ投資と不動産バブルによって水増しされたもので、いつまでも続けられるものではありません。

 尖閣諸島を巡る問題をでっちあげ、「極悪日本と戦う勇ましい中国共産党」という図式で中国人民の不満のガス抜きを図っていますが、中国人民はいつまでも誤魔化されるほどバカではないでしょう(たぶん)。

 中国経済が行き詰まりを見せる中、人民を共産党打破へと鼓舞するリーダーが現れた場合、エジプトとおなじように民主化要求運動の拡大につながる可能性があります。

 その時中国共産党はなにをするでしょうか。

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posted by Tabbycat at 20:55 | Comment(0) | TrackBack(0) | 社会・経済を知る | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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