2013年08月22日

「グリーンスパンの謎」再び?

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 バーナンキFRB議長が5・6月に量的緩和の縮小をほのめかして以来、アメリカの長期金利が上昇しています。米10年国債利回りはもうすぐ3%に届きそうなところまできました。

 新興国通貨は下落しています。量的緩和で発生した過剰流動性マネーが新興国に流入していたのですが、この流れが逆流を始めたのです。トルコが政策金利をあげたり、インドが資金流出規制をかけたりと、各国は対応に大わらわです。

 量的緩和を実際にやめたわけでもなく、少し示唆しただけで米国長期金利という超重要指標が上昇し、世界中の新興国通貨が下落するのですから驚きです。いかにいままでの世界がFRBの量的緩和頼みだったかということが分かります。

 バーナンキ議長は「量的緩和を縮小するかもよ」と言っただけです。そもそもゼロ金利政策をやめるわけではありません。それなのにこの大騒ぎ。

 ここで思い出すのは、10年ほど前の「グリーンスパンの謎」という現象です。2004年以降、当時のグリーンスパンFRB議長は政策金利を連続してあげていたのですが、長期金利は逆に低下したのです。

 なぜこの現象が起きたかはあまり追及されませんでした。政策金利と長期金利の逆相関現象の原因を解明してしまうと「かくかくしかじかによって、FRBの金利政策は長期金利に対しては無効。むしろ逆効果です」と自ら証明してしまうことになるからです。それで「謎」と呼んでしらばっくれたというわけです。

 長期金利があがらないのはウォール街や企業にとっても好都合だったので、謎は謎のままで歓迎されました。もっとも、その後この低金利によって高金利高格付け金融商品への需要を喚起してサブプライムローンCDS・CDOを生み出すのですが。

 今では、当時の長期金利があがらなかった理由はおおよそ明らかになっています。対米貿易黒字を稼ぎまくっていた中国が為替介入のドル買いをやっていたのと、相対的に低金利の日本円を売りドルを買う「キャリートレード」がヘッジファンドやFX投資家の間で流行していたのが理由じゃないか、といわれています。

 さて、私が興味を持つのは、「グリーンスパンの謎」が再来し、「バーナンキの謎」が起きるかどうかと言うことです。

 その可能性は十分にあります。

 新興国のすみずみにまで行き渡った米ドル緩和マネーの逆流はまだ始まったばかりです。これからアメリカに逆流して米国債に流れ込み続ければ、米長期金利の上昇を抑えるでしょう。

 世界的な不況は続いており、主要先進国はそろって低金利政策を続けています。一足先に不況を脱出した米国がタカ派的金融政策に転じれば、世界の低金利マネーが米国に流れ込む可能性があります。シェール革命という追い風もあり、アメリカの一人勝ち状態になれば、アメリカの債券、株、不動産に世界中の投資資金が殺到することだってありえます。

 13億人の人民を抱える中国にとって、アメリカへの輸出は絶やすことのできない生命線です。人民元/米ドル為替レートを低く押さえるためにドル買い介入するでしょう。

 ただし、これらはまだまだ遠い先の話です。繰り返しになりますが、今は量的緩和もゼロ金利政策も続けているにも関わらず、FRB議長の一言で金利が急上昇し新興国通貨が暴落するほど、世界の景気や市場センチメントは脆弱です。

 しばらくの間はバーナンキ議長の一言に市場がビクビクしながら過剰反応する相場がつづくだろうと考えています。

 私が理路整然と予想を語るときは外れる事が多いので、この記事は無視してください。

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posted by Tabbycat at 21:45 | Comment(0) | TrackBack(0) | 社会・経済を知る | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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