2013年08月29日

なぜ日本市場は中国市場より有望なのか

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 最近、「日本経済は大丈夫」「中国経済は危ない」この2点を主張する記事を続けて書きました。この2点はかなり重要だからです。

 多くの企業が、「日本経済は縮小する、中国経済は拡大する」という前提で計画を立てています。簡単にいえば、「日本市場は今後縮小するから、市場が拡大する中国へ進出しよう」という計画です。

 最近になって中国経済の減速が見えてきましたが、それでも企業は、「長期的には中国は数億人の中間層、富裕層が誕生する」という前提を捨てていません。しかしこれは大間違いです。

 中国に数億人の中間層・富裕層が生まれる可能性は低いと言わざるを得ません。

 中国経済が拡大してきたのは、リーダーによるトップダウンの意志決定によって、次の2つの政策を徹底してきたからです。すなわち、政府財政支出による投資と、低賃金労働者を餌にした外国企業の誘致です。

 このうち、投資による成長はこれ以上望めません。すでに過剰な投資によって、中国各省のあちこちにゴーストタウンができあがっています。不動産価格が高騰しており、これをどうソフトランディングさせるかが大きな課題になっています。これ以上投資するどころの話ではないのです。

 低賃金労働者で外国企業を誘致するのもそろそろ限界です。中国に工場を建て、労働者を低賃金で雇っても、翌年賃上げストをやられては元も子もありません。すでに賃金はベトナムなどのほうが中国よりも低くなっています。

 マスコミに煽られて中国進出して、失敗する企業はたくさんでてくるでしょう。

 昔にもマスコミは、「地上の楽園」と宣伝して北朝鮮移住を扇動しました。それを真に受けた方々の悲惨な結末はご存じの通りです。

 同じ事が中国で起きる可能性があります。すでに起きているかもしれません。

 一方、「日本経済は縮小する」というのは大きな誤解です。「人口が減るから市場が縮小する」という考えは、一見もっともらしいのですが、短絡的といわざるをえません。

 人間の数が減るんだから、人間がはく靴の数は減る。メガネやコンタクトレンズ、服、歯ブラシの数だって減るのが当たり前だ、といわれると、正しそうに聞こえます。

 しかし、実はそうではないのです。1人の人間が一生に買う靴の数は、高度経済成長前と比べれば倍以上に増えているはずです。しかもビジネス用、スポーツ用など用途別に優れた機能とデザインを持つ靴が生み出され、私達はそれらの靴を使う喜びを満喫しています。

 日本の人口が減るといっても、減少率は年間1%にもなりません。人間1人あたりが受け取る喜びの量を年間1%のペースで増やしていけば、人口減少などカバーできてしまうし、しかもおつりがくるのです。

 しかも、日本の目の肥えた消費者に受け入れられることに成功した製品やサービスは、そのまま世界市場でも成功するケースがたくさんあります。

 よくいわれるのは、アニメやゲームです。ハリウッド映画のような、はじめから世界で売るためにどんな国や民族でも感動する要素を計算ずくでストーリーに盛り込む、といういやらしさは、日本のコンテンツにはありません。それなのに世界中で愛されるところがすばらしいです。

 時計代わりになるほど正確に運行される電車や地下鉄も日本が誇るサービスです。これも各国で受注しています。

 海外旅行で日本に来た中国人や韓国人は、秋葉原でメイド・イン・ジャパンのノートパソコンを買っていきます。炊飯ジャーも人気です。コモディティ化しているパソコンでも「日本製」はプレミアム価値を持っているのです。日本の炊飯ジャーのようにおいしくご飯を炊ける装置は、中国や韓国にはないのです。

 このように、日本市場を見捨てずに、日本の消費者が喜ぶような高付加価値の製品やサービスの開発を徹底することが、そのまま世界戦略になりえるのです。

 安易に「人間が増える国へ行けば儲かるだろう」などと考える企業は大きなしっぺ返しを食らうことになるかもしれません。

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posted by Tabbycat at 22:04 | Comment(0) | TrackBack(0) | 社会・経済を知る | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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