2016年02月10日

世界一分かりやすい日銀マイナス金利の解説

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日本銀行が2016年1月29日に発表したマイナス金利が、世間を賑わせています。

「マイナス金利って何?」と今更きけない、という人もいるかと思いますので、分かりやすく解説します。

まず、そもそも日本銀行とは何かをさらっとおさらいします。

日本銀行とは、民間銀行がお金を預ける銀行です。そのため日本銀行は、「銀行の銀行」と呼ばれることもあります(日本銀行のその他の役割は省略しますが、関心ある方はこちらの記事をご参照ください)。

民間銀行とは、私たちが利用している銀行のことです。民間銀行は、普通預金や定期預金などによって集めたお金を、企業へ貸し付けたりすることで金利収入を得ています。

しかし、保有するお金を全額企業に貸し付けているわけではありません。残りのお金は日本銀行に預けています。民間銀行が日本銀行に預けている預金を「日銀当座預金」と呼びます。

今回のマイナス金利とは、日銀当座預金の金利がマイナスになる、ということです。

個人や法人が民間銀行に預けている預金の金利がマイナスになるわけではないので、そこはご安心ください。

日銀当座預金の金利をマイナスにすると何が起きるでしょうか。

民間銀行は日銀当座預金にお金を預けていると、今までは若干の金利収入を獲得できていたのに、これからは逆に金利を支払わなくてはならなくなります。

だったら、民間銀行としては、日銀当座預金に預けずに別の方法を考えないといけません。

そして、企業へ貸し付けたり、住宅ローンなどで個人へ貸し付けるようになります。企業が民間銀行からお金を借りて、新しい設備を導入したりすれば、設備を売る会社等へお金が支払われます。こうして民間銀行から企業へ貸し付けが進めば、そこをスタートとして、世の中にお金が回りだすのです。

個人が民間銀行から住宅ローンを借りて家やマンションを買うと、建設会社や不動産会社へお金が回ります。これらの会社から下請け会社に仕事が発注され、お金が回りだします。

こうして、日本銀行に眠っていた当座預金が、世の中に出回って、グルグルと動き出せば、企業は儲かるし、働く社員の給料やボーナスが上がって、日本の景気が良くなります。

というのが、日本銀行がマイナス金利を導入した狙いです。でも、実際に日本にお金が回りだし、景気が良くなるかは、まだ分かりません。

日銀当座預金の金利がマイナスだからといって、すぐに企業や個人にローンを貸せるとは限りません。特に企業が少なくて高齢化が進んでいる地方では、お金を借りたい企業や、住宅ローンを借りたい個人の数が限られます。こういう所の地方銀行は、「日銀当座預金はマイナス金利、でもお金を貸す当てもない」という八方ふさがりの状況になるかもしれない。

貸付先のない銀行にとって、安全な投資先としては、日本国債くらいしかありません。だけど日本国債の利回りもいまやマイナスになってしまいました。

お金の投資先に困った地方銀行が、どうするかが注目されています。ひょっとすると外資金融マンが勧める「安全高利回り」な金融商品に手を出すかもしれません。でもそういう商品には落とし穴がつきものです。

次に民間銀行が考えることは、預金を受け付けない、ということです。定期預金や普通預金の金利を低くする銀行がでてくる可能性があります。というか、すでに預金金利を引き下げる銀行が出てきました。

日本では史上初のマイナス金利です。今後社会のどの部分にどのような影響を与えるのか、要チェックです。

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posted by Tabbycat at 18:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | 社会・経済を知る | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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